第15回 ナンバーズの攻め方 PART3
〜ボックスはこう買え!〜

4.高額配当を狙える数字とは

では、問2のようなケースではどのような配当になるのでしょうか。試してみましょう。
先ほどの第405回の表をもう一度以下に示します。

申込タイプ賞金当選申込口数タイプ別配当金合計配分割合
ストレート¥94,800228¥21,614,40027.4%
ボックス¥15,8001,021¥16,131,80020.4%
セットストレート¥55,300330¥18,249,00023.1%
セットボックス¥7,9002,271¥17,940,90022.7%
ミニ¥9,400532¥5,000,8006.3%
合計¥78,936,900100.0%

この表のボックスの当選申込口数を1、つまり先ほどの式で1,021を1にしてみましょう。結果は次の表のとおりです。

申込タイプ賞金当選申込口数タイプ別配当金合計配分割合
ストレート¥119,100228¥27,154,80034.4%
ボックス¥19,8001¥19,8000.1%
セットストレート¥69,400330¥22,902,00029.0%
セットボックス¥9,9002,271¥22,482,90028.5%
ミニ¥11,900532¥6,330,8008.0%
合計¥78,890,300100.0%

いかがですか?
たったひとりの大穴当選をしても数千円しか変わりません。

それよりもストレートが当選一人だった場合で計算すると、ストレートが130,700円の好配当、その結果ボックスも21,700円と、自分が大穴を引くよりもずっと良い配当になります

両方が一人当選だとストレート181,100円、ボックス30,100円と、かなり良くなります。
つまりナンバーズで高配当を得ようとするなら、

・ストレートで不人気な数字
・ボックスとしても不人気な数字

を探せば良いわけです。これは申込タイプに依らず、普遍の戦略と言えます。

では不人気な数字とは?
そうです。ナンバーズの不人気ナンバーといえば、「重数」と「日付に読めない数字」ですね。

重数とはダブルとトリプルの総称です。ボックスではトリプルを考えないので以下はダブルで説明します。

早速ダブルから見てみましょう。ボックスの場合、ダブルとシングルでは当選確率が違いますので単純比較は出来ませんが、平均賞金で次のような傾向があります。

ダブルシングル
出現回数出現率平均賞金出現回数出現率平均賞金
全426回10424.4¥40,72931774.4¥15,546
第001回〜第100回2222.0¥43,9237777.0¥15,455
第051回〜第150回2626.0¥46,5927474.0¥15,318
第101回〜第200回2424.0¥44,9677676.0¥15,789
第151回〜第250回2626.0¥35,2087373.0¥15,214
第201回〜第300回3030.0¥36,2606969.0¥15,070
第251回〜第350回2525.0¥37,6287373.0¥15,853
第301回〜第400回2222.0¥37,6957676.0¥15,961
第351回〜第426回1925.0¥39,6585673.7¥15,680
第401回〜第426回623.1¥45,5332076.9¥14,960

ダブルの当選確率はシングルの2分の1です。よって賞金が2倍だと丁度良いわけですが、全426回の平均では2.6倍になっています。

また、シングルの平均賞金は理論当選金の15,000円に非常に近いのに、ダブルの平均賞金は理論当選金の30,000円を大きく上回っています。

一方、100回毎に区切った平均で見るとだんだんと下がって来ているようにも見えますが、最低でも35,208円と、明らかにシングルより有利です。

何故、ダブルは配当が良いのでしょうか?
私自身この理由についての有力な解釈は今のところ持っていません。
しかし、ダブルがその出現確率以上に「不人気」であることは間違いなさそうです。
まずは、

「ボックスはダブルを買え!」

です。

次に日付に読めない数字を調べてみましょう。ただしここからは「ダブル」に絞って話を進めます。
日付の影響度を知るために、次のように日付タイプで分類してみました。

日付タイプ当選番号例日付例
日付不可447,559など51コ
日付1通り199,266など19コ9/19, 6/26
日付2通り228など10コ2/28, 8/22
日付3通り114など7コ1/14, 11/4, 4/11
日付4通り113と1221/13, 11/3, 1/31, 3/11
日付5通り112だけ1/12, 11/2, 1/21, 12/1, 2/11
合計90コ(ダブルのみ)

4通りも、5通りもの日付に読める数字があるんです。これはほぼ間違いなく低配当でしょう。では実際にどんな配当になっているかを見てみましょう。

日付タイプ出現回数平均賞金出現率
日付不可50¥47,44648.1%
日付1通り32¥37,14430.8%
日付2通り16¥29,49415.4%
日付3通り4¥40,2503.8%
日付4通り0なし0.0%
日付5通り2¥21,0001.9%
合計104¥40,729100.0%

「日付3通り」の場合の平均賞金が比較的良さそうですが、サンプル数が少ないので何とも言えません。ただ、大筋では傾向があるといって良さそうです。

何よりも注目したいのは、最も出現回数の多い「日付不可」の平均賞金がダントツで良いことです。
ストレートでさえも4〜5万円台のことがあるのに、ボックスで、しかも50回の平均で47,446円というのは脅威的です。

でも日付不可がたまたま配当が良かったということはないのでしょうか?
カイ自乗検定で検証してみましょう。

全426回中に、ダブルで当選した104回の平均賞金は¥40,729。
この平均を上回るグループは41件、下回るグループが63件でした。各グループ毎に日付不可が何回出現しているかを調べてみると、上回るグループが30件、下回るグループが20件でした。以上をまとめるとおなじみの分割表ができます。

日付不可日付可日付不可率
平均賞金を上回るグループ30114173.2%
平均賞金を下回るグループ20436331.7%
505410448.1%
平均賞金¥47,446¥34,509¥40,729

この表を用いて、「統計量Y」を次のように計算して、「日付不可だと賞金が良い」ことが偶然か否かを判断します。

仮説H:日付不可か日付可かは、賞金とは無関係である。
有意水準:0.1%

統計量Y

よって
Y≒17.07>カイ自乗(1;0.1%)=10.82
となり、仮説Hは棄却された。

どういうことかというと、

「日付不可だと賞金が良い」という傾向が「偶然」であったとするなら、その確率は0.1%以下、即ち1,000回に1回も起こらないめずらしいことである。

ということです。
つまり、この傾向は統計学的に見て充分有意性があるといえたわけです。

「ナンバーズはダブル&日付不可を狙え!」

ですね。

5.さいごに

さて、210通りあるボックスの買い目から51通り(ダブル&日付不可)に絞りました。この中からさらに絞り込むのは難しそうです。

出目1,000通りに対して、426回の抽選では少なすぎるのです。2,000回くらいまで行けばもう少し絞り込めるでしょう。

最後に、ボックス高配当20傑をまとめておきます。20件中16件が「日付不可」、4件が「日付1通り」です。

私は何を買おう。
004」、「667」、「668」あたりは来れば高配当だろうなあ。

上記数字をクリックすると第1回から最新回までの当該数字のボックスの抽選結果が見られます。

第002回988¥111,100
第021回558¥83,300
第115回770¥71,600
第096回944¥67,300
第149回003¥67,000
第094回933¥65,400
第113回744¥63,700
第252回004¥61,600
第138回995¥59,900
10第202回676¥58,900
11第002回766¥55,600
12第021回400¥54,600
13第115回686¥54,200
14第096回144¥53,800
15第149回866¥53,300
16第094回077¥52,700
17第113回454¥52,400
18第252回887¥51,400
19第138回191¥51,100
20第202回997¥50,700

今回はここまでです。
ナンバーズ関連の講座はいつも同じ手法、同じ結果に終わってしまう(T-T)
読み物としてはワンパターンで最悪だなあ(^^;

1998.10.24 DEM
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