第20回 ジャンボ宝くじの買い方
(改:2020年ドリームジャンボ編)
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(2019年末ジャンボ編はこちら
(2019年サマージャンボ編はこちら

今回のドリームジャンボは1等・前後賞合わせて5億円! だそうです。
年末ジャンボが数年前から1等・前後賞合わせて10億円ですからずいぶん見劣りしますね。
とは言え1等の当せん確率は毎度おなじみ1,000万分の1・・・当たらねーよ!

あぁ神様、今回だけでいいですから!(笑)

さて、数学講座としてはこのジャンボ宝くじの買い方を吟味してみたいと思います。
正直、数学?ってな内容ですけど、お許し下さい。

さぁ、うまい買い方なんてあるのか?

(2020.05.14追記)
掲示板に今回のミニが面白いと投稿いただきました。
確かに面白い内容でした。投稿くださった方ありがとうございます。
このミニについてはこちらにまとめました。
(追記ここまで)

ナンバーズに興味がある方は「ナンバーズ3 高配当を狙え part2 | 日付に読めない数字」もどうぞ。

1.はじめに

まずはギャンブルの基本。どの程度の確率でいかほどのリターンがあるのかを明確にしましょう。2020年ドリームジャンボの当せん金額、確率などは表1のとおりです。

【表1】2020年ドリームジャンボ宝くじ
発売期間:2020年05月08日(金)〜2020年06月05日(金)
抽選日:2020年06月12日(金)

当せん金額当せん確率1枚あたりの
期待値
1等300,000,0001/10,000,00030
1等の前後賞100,000,0001/5,000,00020
1等の組違い賞100,00099/10,000,0000.99
2等10,000,0001/2,000,0003
3等1,000,0001/100,0001
4等50,0001/3,33315
5等10,0001/50020
6等3,0001/10030
7等3001/1030
期待値合計149.99

このくじは一枚300円ですが、平均するとどのくらいのリターンが見込めるのでしょうか?
そう、期待値ですね。もう表には入れてありますが、期待値の求め方はとても簡単。

(リターン)×(確率)

です。リターンが数種類ある場合は、それぞれ確率を掛けて足せばいいだけです。
1枚300円で期待値約150円…
相当に割の悪いギャンブルです。

2.どう買うのがお得?

1枚の期待値が149.99円ということは、100枚(3万円)で14,999円、1,000枚(30万円)で149,990円・・・何枚まとめ買いをしても1枚あたりの期待値で考えれば同じです。

しかし!

連番で10枚買うと必ず7等(300円)が1枚入っていることになります。ここ、重要です。2枚・3枚入っている可能性はゼロだけど、確実に300円は戻ってくる。
100枚を連番で買えば6等(3,000円)が1枚、7等が10枚、必ず入ってます。この考えを押し進めて、確実に返ってくる額を高くすることはできないでしょうか。考えてみましょう。

3.最低保証額

最悪の場合でもこれだけは返ってくるという(1枚あたりの)金額を計算してみましょう。

【表2】購入枚数別・最低保証額

購入枚数購入金額確実に当たる金額×枚数最低保証額1枚あたり最低
保証率
1¥3000000%
10¥3,000 300×1=300
¥300¥3010%
100¥30,000 300×10=3,000
3,000×1=3,000
¥6,000¥6020%
1,000¥300,000 300×100=30,000
3,000×10=30,000
10,000×2=20,000
¥80,000¥8026.67%
10,000¥3,000,000 300×1,000=300,000
3,000×100=300,000
10,000×20=200,000
50,000×3=150,000
¥950,000¥9531.67%

4.考察

まあまあの結果です。
10枚なら投資に対する最低保証率は10%(3,000円で300円)ですが、千枚連番なら26.67%! 実に4分の1以上が「必ず」返ってきます。
今回ジャンボ購入を検討されているなら、ぜひ千枚連番をお試しください。
千枚(30万円)なら会社や友人同士で30人集めれば一人1万円で済みます。
そして必ず8万円返ってきます。一人あたり2,667円。
一人で34枚(10,200円)買った場合の最低保証額は900円ですから1万円投資で最低でも2,667円というのは結構な戻り額です。
しかも山分けしないで、一人に8万円! とすれば、そのためのくじ引きなり何なりが盛り上がること間違いなし!
そして、普通に1等や2等の可能性もあるんですよ!

「千枚買い」を推して今年で16年目になりますが、数年前から高額配当の傾向が強くなってしまい、最低戻り額的にはつまらなくなりました。
しかし2017年のグリーンジャンボで久しぶりに低額配当が厚くなり、それ以降ときどき「千枚買い」が面白い回があったりします。
この傾向が続くことを期待します。

5.蛇足

これを最初に書いたのが2003年。当時の最低保証率はもっと高かったんです。 ご参考までに当時の年末ジャンボのデータをご覧いただきましょう。

【表3】2003年 年末ジャンボ宝くじ

当せん金額当せん確率1枚あたりの期待値
1等200,000,0001/10,000,00020
1等の前後賞50,000,0001/5,000,00010
1等の組違い賞100,00099/10,000,0000.99
2等100,000,0001/10,000,00010
3等1,000,0001/1,000,0001
4等100,0001/100,0001
年末ラッキー賞10,0001/25040
5等3,0001/10030
6等3001/1030
期待値合計142.99

一枚あたりの期待値を見ると、ほとんど差がない… 最近は1等の賞金が高くなった分、他が削られているわけです。
では、最低保証はどうなっていたでしょうか。次の表で確認しましょう。

【表4】購入枚数別・最低保証額(2003年末ジャンボ)

購入枚数購入金額確実に当たる金額×枚数最低保証額1枚あたり
1¥300000
10¥3,000 300×1=300
¥30030
100¥30,000 300×10=3,000
3,000×1=3,000
¥6,00060
1,000¥300,000 300×100=30,000
3,000×10=30,000
10,000×4=40,000
¥100,000100
10,000¥3,000,000 300×1,000=300,000
3,000×100=300,000
10,000×40=400,000
¥1,000,000100
100,000¥30,000,000 300×10,000=3,000,000
3,000×1,000=3,000,000
10,000×400=4,000,000
100,000×1=100,000
¥10,100,000101

百枚買いまでは同じですが、千枚買いのケースで1枚あたり100円戻ってくることがわかります(今回は80円)。

最低保証率 33.3%!

千枚連番で買えば「最低でも」3分の1は保証されていたわけです。
今よりもずっと「千枚買い」がお得でした(^^;

以下の「web宝くじシミュレーター」では、過去の宝くじのシミュレーションができます。
web宝くじシミュレーター・アーカイブ
年末ジャンボ、2003年を実行してみてください。
きっと当時と今回の違いがわかると思います♪

2005年のグリーンジャンボは千枚で最低戻り額9万円(最低保証率30%)でした。当時「おとなのさんすう」というコーナーを雑誌に連載していたのですが、その編集部の方々が千枚グループ買いを実践してくれました(^^;
結果は…9万円の戻りでした。雑誌の誌面はこちら。挿絵は蛭子能収さん♪

私は97年のサマージャンボを一人で500枚買いました。馬鹿です(笑 既にこのことは考えていて、競馬で一儲けしたのでトライしたわけですが、1,000枚買う勇気はなかったんですね...戻り額は4万円。戻り率26.7%でした。

2003.11.26 DEM
2020.05.01 加筆修正
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