オータムジャンボからハロウィンジャンボに改名して時期を少しずらしたようですね。
今回のハロウィンジャンボは1等・前後賞合わせて5億円! だそうです。
とは言え1等の当せん確率は毎度おなじみ1,000万分の1・・・当たらねーよ!
あぁ神様、今回だけでいいですから!(笑)
さて、数学講座としてはこのジャンボ宝くじの買い方を吟味してみたいと思います。
正直、数学?ってな内容ですけど、お許し下さい。
さぁ、うまい買い方なんてあるのか?
ナンバーズに興味がある方は「ナンバーズ3 高配当を狙え part2 | 日付に読めない数字」もどうぞ。
まずはギャンブルの基本。どの程度の確率でいかほどのリターンがあるのかを明確にしましょう。今年(2017年)のハロウィンジャンボの当せん金額、確率などは表1のとおりです。
当せん金額 | 当せん確率 | 1枚あたりの 期待値 |
|
---|---|---|---|
1等 | 300,000,000 | 1/10,000,000 | 50 |
1等の前後賞 | 100,000,000 | 1/5,000,000 | 20 |
1等の組違い賞 | 100,000 | 99/10,000,000 | 0.99 |
2等 | 10,000,000 | 1/5,000,000 | 3 |
3等 | 1,000,000 | 1/1,000,000 | 3 |
4等 | 3,000 | 1/100 | 30 |
5等 | 300 | 1/10 | 30 |
ハロウィン賞 | 10,000 | 3/1,000 | 30 |
期待値合計 | 143.99 |
このくじは一枚300円ですが、平均するとどのくらいのリターンが見込めるのでしょうか?
そう、期待値ですね。もう表には入れてありますが、期待値の求め方はとても簡単。
です。リターンが数種類ある場合は、それぞれ確率を掛けて足せばいいだけです。
1枚300円で期待値約144円…
相当に割の悪いギャンブルです。
元々期待値で考えれば割の悪い宝くじですが、前回の年末ジャンボの期待値が約150円でしたから、それから比べても6円も安くなっています。
ちなみに今回のハロウィンジャンボは10ユニットの発売が予定されています。
1ユニットは00組から99組までの100組で、一組の枚数は10万枚です。
10万枚×100組で、1ユニットは1千万枚。だから1等は1千万分の1となるわけです。
つまり1枚の期待値を1円下げると、胴元の利益は1ユニットで1千万円増えます。
10ユニットなら1億円。それが1円でなく6円なら6億円の利益増です。
良ーーい仕事だなぁ!
1枚の期待値が143.99円ということは、100枚(3万円)で14,399円、1,000枚(30万円)で143,990円・・・何枚まとめ買いをしても1枚あたりの期待値で考えれば同じです。
連番で10枚買うと必ず4等(300円)が1枚入っていることになります。ここ、重要です。2枚・3枚入っている可能性はゼロだけど、確実に300円は戻ってくる。
100枚を連番で買えば3等(3,000円)が1枚、4等が10枚、必ず入ってます。この考えを押し進めて、確実に返ってくる額を高くすることはできないでしょうか。考えてみましょう。
最悪の場合でもこれだけは返ってくるという(1枚あたりの)金額を計算してみましょう。
購入枚数 | 購入金額 | 確実に当たる金額×枚数 | 最低保証額 | 1枚あたり | 最低 保証率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ¥300 | 0 | 0 | 0 | 0% |
10 | ¥3,000 |
300×1=300 | ¥300 | ¥30 | 10% |
100 | ¥30,000 |
300×10=3,000 3,000×1=3,000 | ¥6,000 | ¥60 | 20% |
1,000 | ¥300,000 |
300×100=30,000 3,000×10=30,000 10,000×3=30,000 | ¥90,000 | ¥90 | 30% |
10,000 | ¥3,000,000 |
300×1,000=300,000 3,000×100=300,000 10,000×30=300,000 | ¥900,000 | ¥90 | 30% |
面白い結果です。
10枚なら投資に対する最低保証率は10%(3,000円で300円)ですが、百枚連番なら20%、千枚連番なら30%! 実に3割が「必ず」返ってきます。
今回ジャンボ購入を検討されているなら、ぜひ千枚連番をお試しください。
千枚(30万円)なら会社や友人同士で30人集めれば一人1万円で済みます。
そして必ず9万円返ってきます。一人あたり3,000円。
一人で34枚(10,200円)買った場合の最低保証額は900円ですから1万円投資で最低でも3,000円というのは結構な戻り額です。
しかも山分けしないで、一人に9万円! とすれば、そのためのくじ引きなり何なりが盛り上がること間違いなし!
そして、普通に1等や2等の可能性もあるんですよ!
百枚でも20%戻りますので千枚が無理なら百枚で挑戦してはいかがでしょうか。
「千枚買い」を推して今年で14年目になりますが、数年前から高額配当の傾向が強くなってしまい、最低戻り額的にはつまらなくなりました。
その頃から一昨年の年末ジャンボまでは徐々に「高額配当を厚く、低額配当はショボく」という流れでした。
しかし昨年(2016年)のグリーンジャンボで久しぶりに低額配当が厚くなり、それ以降ときどき「千枚買い」が面白い回があったりします。
そして今回は実に久しぶりの千枚時戻り率30%!。
この傾向が続くことを祈ります。
これを最初に書いたのが2003年。当時の最低保証率はもっと高かったんです。 ご参考までに当時の年末ジャンボのデータをご覧いただきましょう。
当せん金額 | 当せん確率 | 1枚あたりの期待値 | |
---|---|---|---|
1等 | 200,000,000 | 1/10,000,000 | 20 |
1等の前後賞 | 50,000,000 | 1/5,000,000 | 10 |
1等の組違い賞 | 100,000 | 99/10,000,000 | 0.99 |
2等 | 100,000,000 | 1/10,000,000 | 10 |
3等 | 1,000,000 | 1/1,000,000 | 1 |
4等 | 100,000 | 1/100,000 | 1 |
年末ラッキー賞 | 10,000 | 1/250 | 40 |
5等 | 3,000 | 1/100 | 30 |
6等 | 300 | 1/10 | 30 |
期待値合計 | 142.99 |
一枚あたりの期待値を見ると、ほとんど差がない… 最近は1等の賞金が高くなった分、他が削られているわけです。
では、最低保証はどうなっていたでしょうか。次の表で確認しましょう。
購入枚数 | 購入金額 | 確実に当たる金額×枚数 | 最低保証額 | 1枚あたり |
---|---|---|---|---|
1 | ¥300 | 0 | 0 | 0 |
10 | ¥3,000 |
300×1=300 | ¥300 | 30 |
100 | ¥30,000 |
300×10=3,000 3,000×1=3,000 | ¥6,000 | 60 |
1,000 | ¥300,000 |
300×100=30,000 3,000×10=30,000 10,000×4=40,000 | ¥100,000 | 100 |
10,000 | ¥3,000,000 |
300×1,000=300,000 3,000×100=300,000 10,000×40=400,000 | ¥1,000,000 | 100 |
100,000 | ¥30,000,000 |
300×10,000=3,000,000 3,000×1,000=3,000,000 10,000×400=4,000,000 100,000×1=100,000 | ¥10,100,000 | 101 |
百枚買いまでは同じですが、千枚買いのケースで1枚あたり100円戻ってくることがわかります(今回は90円)。
最低保証率 33.3%!
千枚連番で買えば「最低でも」3分の1は保証されていたわけです。
今よりもずっと「千枚買い」がお得でした(^^;